部活動記録

化学研究部 活動記録

「夢化学21 ~徳島大学大学院一日博士~」に参加しました。

7月20日(土)徳島大学理工学部で行われた「夢化学21」に化学研究部員6名(2年2名,1年4名)が参加しました。1年生は「表情を変える草花 植物の色素の化学」というテーマで,2年生は「鈴木ー宮浦カップリング(ノーベル化学賞の反応)を用いて光り機能性材料を作ってみよう」というテーマで,朝9:00から夕方16:00まで昼食をはさんで実験を行いました。さまざまな薬品や機器類のならぶ大学の実験室で他校生とともに行った実験は大変興味深く,今後の高校での実験にも活かせるものでした。

日本学生科学賞県審査で最優秀賞(知事賞)受賞

 読売新聞社主催「第60回日本学生科学賞」の県審査が,11月1日に県立総合教育センター
で開かれ,高校からは35点の応募があった中,本校化学研究部2年の高橋隼人君が最優秀賞
(知事賞)の3点のうちの1つに選ばれました。

 テーマは「色素と銅を用いた電極による還元糖型燃料電池」。メチレンブルーやインジゴ
カルミンなどの色素を吸着させたカーボンフェルト,ヨウ化銅(Ⅰ)の電解メッキによりニッ
ケル網上に析出させた銅などを電極としてグルコースなどの還元糖を燃料とした燃料電池に
ついて調べた結果をまとめたものです。流れる電流はまだまだ小さいですが,触媒として貴金属
を使用しない高性能の燃料電池をめざして研究を続けています。また,本校中学校から応募した
2点も最優秀賞(県知事賞)2点のうちの2点に選ばれました。 10月30日には県教委主催
「第73回科学経験発表会」が開催され,高橋隼人君が同じテーマで口頭発表を行い,特選を
受賞しました。

 なお,今年の7月30日,31日には高橋君は岩野ひかるさんとともに「第40回全国高等
学校総合文化祭(広島総文 自然科学部門)」に参加し,「銅板を陽極にした食塩水の電気分解
による酸化銅(Ⅰ)の生成機構とグルコース燃料電池への利用」というテーマでポスター発表を
しました。このときは全国の壁は高く,受賞はなりませんでした。今後,全国大会での受賞を
めざしてさらにレベルアップを図りたいと考えています。

平成27年度活動状況

◆活動場所
化学室
◆活動日
火曜・水曜日
◆活動時間
平日:2時間程度
◆活動内容
科学コンテストに向けて課題研究を実施したり,文化祭に向けての実験をしています。
今年度の課題研究のテーマは
「銅電極を用いた食塩水の電気分解により生じる酸化銅(Ⅰ)の生成機構の研究」
です。0.5mol/L 以上の食塩水を銅電極を使って0.5A以上で電気分解すると、陽極の銅板から酸化銅(Ⅰ)が生成します。不思議な現象なのでなぜこの反応が起こるのかについてさまざまな実験を行って調べています。
文化祭では「交通信号反応」「ブルーボトル」「時計反応」「長時間の炎色反応」「人工イクラ」「メタノールロケット」について演示を行う予定です。
◆部活動のPR
化学部は,面白い実験をしたり,発表のための研究実験を行っています。難しそうに思うかもしれませんが,簡単なものを中心に行っているし,すぐに慣れるので大丈夫です。わからないことは教えてくれます。化学実験に興味がある人はぜひ見学に来てください。