二学期始業式にあたり、生徒の皆さんにお話しした内容を紹介します。
今回は「自分との対話」という内容でお話ししました。
普段、私たちは無意識に自分自身に問いかけたり、答えたりしています。
朝、まだまだ眠いけど、起きようかどうしようか迷ったとき。
ちょっと体調が悪いけど学校に行こうかどうしようか迷ったとき。
あるいは、ぶつぶつと独り言を言っているとき。
この無意識にしている自分自身との対話を意識的に行ってみましょう。
例えば、一日の終わりに、その日にあった出来事について自分に話しかけたり、
判断に迷うような出来事について、自分はどうしたいのか問いかけたり。
意識的に自分と対話することで、自分の中のもう一人の自分が育ってきます。
私たちは人生の中で大小の様々な選択肢を自分で無意識に選びながら生きていますが、
もう一人の自分は選択肢を選ぶ上での最良の相談相手になるはずです。
自分と対話するにはできるだけ静かな時間が必要です。
特別に時間を作ることができれば最良ですが、そうでなくても、登下校の時間や寝る前の時間などほんの少しの時間でも大丈夫です。
ちょっとした時間を見つけて自分との対話を意識的に行ってみてください。
また、もう一人の自分を育てるためには、様々な経験をすることが大切です。
部活動やボランティア活動など様々な活動に積極的に参加しましょう。
また、学習にしっかり取り組むことももう一人の自分の成長につながります。
二学期は様々な活動や学習にじっくり取り組むには最適な期間です。
皆さんのもう一人の自分が成長し、より良い人生の選択ができるようになることを期待しています。
始業式でおはなしした内容は以上ですが、このお話の目的は「内省」を促すことです。
「内省」は「内観」と言い換えても良いかと思いますが、反省とは異なります。
「内省」においては、自分自身を深く見つめ直すことで、自己理解を促進し、人間関係の改善を図る等の効果が期待できます。
現代のようにスマホから情報が溢れている世界では、朝から晩までじっくり自分と向き合う時間がとれていない生徒が多いのではないかと考え、このような話をさせていただきました。
一人でも多くの生徒が、もう一人の自分を育て、より良い人生の選択ができるようになることを願います。