徳島GIGAスクール構想の取組事例

徳島GIGAスクール構想の取組事例

生物:酵素の働き

 

10月6日(金)5限目,2学年の理系・生物選択組で,電子黒板とTeamsを
活用した授業が行われました。トリプシンやアミロプシンなどたくさんの専門用語
が出てきましたが,それらをカテゴリー別にまとめた表が電子黒板に投影されまし
た。また,その画面はTeamsを介して生徒の端末でも表示ができていたため,
生徒は先生の解説を聞くと同時に自身の端末で追記等も行っていました。
さらに,各生徒の答えを1つのデータにまとめる取組もされていました。
MetaMoJiと同じような機能でしたが,元のデータはPowerPoint
やExcelで作成されていたため,色使いや表示の仕方でそれよりも鮮やかかつ
見やすいシートとなっていました。

数学Ⅲ:式と曲線~いろいろな曲線

現行の数学Ⅲ・第2章「式と曲線」の単元では『コンピュータの利用』の学習があり,
直交座標(パラメータ表示)や極座標で表された関数のグラフをパソコンで描画する
ことができます。以前は教員が黒板に提示するか,(具体的な計算は微分法の学習の
後にして)簡単に紹介して終わるような単元でしたが,今では生徒1人ひとりがタブ
レット端末を所有している状況であるため,実際にいくつかの曲線を描き,Meta
MoJiのワークシートに添付する学習を行いました。

 

生徒たちは慣れた手つきで,課題をどんどんクリアしていきましたが,中にはグラフ
の大きさや縦横の比率調整が苦手な生徒もいたようです。
今回紹介した曲線(サイクロイド,カージオイドなど)を知ることで,数学がより
身近なものとして感じてもらえれたら嬉しいです。

これから先の学習も楽しんでいきましょう!

数学Ⅱ:定期考査前のグループ学習

7月1日(金)の6・7限目に,2年生理系クラスでMetaMoJiを用いたグループ
学習を行いました。具体的な取組内容は,以下の通りです。

1.4~5人で編成されたグループ内で,期末考査範囲の問題を作成する。
 出題する問題の重複を防ぐため,誰がどの単元の問題を出題するかを予め決めて
 おく。

2.担当する単元が決まったら,教科書や問題集を参考に出題する問題を設定し,
 自身で解答・解説も作成する(紙面上)。オリジナル問題を作成してもよい。

 

3.作成した問題を,MetaMoJiに用意されたワークシート上に入力していく。
 ワークシートはグループ学習モードになっているため,グループのメンバー全員
 が同じシートに問題を集約・作成できる。
 これにより,各グループで1つずつ,問題集が作成される。

 

4.作成した問題集を使用して,問題演習を行う。

 

普段は,所有する教科書やワークブックの問題を解くだけの受け身の学習でしたが,
今回の学習では生徒自らが出題者・解説者にもなるため,学習内容の理解度を一層
深める機会となりました。
生徒たちも集中して活動に取り組んでおり,ただ教科書やワークの問題を抜粋する
だけでなく,GRAPESを用いてグラフを挿入したり難問作成にチャレンジするなど,
各所で様々な工夫が観られました。

また,生徒は日々の学習活動でMetaMoJiに使い慣れているため,今回の活動で教員
も色々と勉強させてもらいました!次回も頑張ります!

地理B:Teamsを利用したグループワーク

 

2年生・地理Bの授業で,生徒用端末を用いた学習を行いました。

まずは,地理に関する様々な問題を選択形式で出題し,オンラインのアンケート集計
システムを利用しての解説を行いました。生徒たちはまるでクイズ番組に参加した
ようにドキドキしながら結果をみていました。

授業の後半では,Teamsのグループ学習を利用して,生徒同士がチャットでやり
取りしながら学習を進めました。
従来のグループ学習は,近くの席の者同士で机をくっつけ,話し合いながら進めるもの
でしたが,今回の方法は机の移動もなく,離れたもの同士が一緒に学習できる点で
斬新でした。

生徒たちも実りある時間を過ごすことができました。

オンライン授業の取組事例

3月2日より,本校でZoomを利用したオンライン授業を行いました。
以下は,各教室・教科での取組事例です。

 

1.Zoomミーティングの開設とサインインの練習

 

オンライン授業の取組は教員・生徒ともに不慣れであるため,最初の課題は『教員
と生徒の不安を少しでも軽減してから授業を行う』ことでした。
そのため,いきなり授業を行うのではなく,
・各教室用のミーティングをセッティング
・生徒へミーティングIDの通知(メール配信)
・教員がサインインしてミーティングを開始
・生徒のミーティング参加を確認
・サインインに困っている生徒へは電話などで対応
と,いくつかの手順を踏んで接続の練習する時間を設けました。
また,2年生は文系と理系に分かれているため,2台の端末でそれぞれのミーティ
ングを開設し,文理混合授業については教員が2台の端末を同時に使用して授業を
行いました。

 

2.タブレット端末搭載のカメラを使用

 

 

 

最も少ない準備で対応できるスタイルとして,学習系端末(タブレット端末)搭載
のカメラを利用しての授業を行いました。カメラで映せる範囲が限られているため,
黒板を使用する際には撮影範囲を確認してから授業を行うなど多少の下準備は必要
でしたが,商業や理科の実験など手元での実演を行う際には効果を発揮しました。
また,端末の構造上,教卓に端末を置くと黒板を斜めに映すことになるため,厚め
の書籍を置いて高低差を調整したり,掲示物やホワイトボードを用いて生徒にでき
るだけ見やすい色合いでの配信を行うなど,各教員での工夫も見られました。 

 

3.ビデオカメラの利用

 

ビデオカメラを設置しての授業を行いました。準備としてカメラ本体の他に三脚や
HDMIケーブル,延長ケーブル,変換アダプタなどが必要となりますが,配信側は
通常とほとんど変わらない環境で授業を行うことができました。

 

4.画面共有を利用したデジタルコンテンツの配信

 

 

PowerPointやデジタル教科書で作成した学習コンテンツを,画面共有機能を用いて
生徒端末へ配信しました。カメラを用いるよりも鮮明な映像の配信ができました。

 

今回のライブ配信において,実際に取り組んで初めてわかった課題や,これからの
授業・学校生活で取り組んでみたいことが多く見つかりました。また,生徒たちの
協力なくして授業の実施は困難でした。本当にありがとうございました。

今後も教員1人ひとりのスキルアップを目指していきます!